制震装置を設置すると、建物の損傷をどの程度抑えられるのか
■紙面より抜粋
【事務局】 制震装置を設置すると、建物の損傷をどの程度抑えられるのか
【木村社長】 制震装置の効果を確認する方法の一つに、実物大の建物を揺らし、その挙動を確認する方法(実大実験)があります。今回は、木耐協推進部材であるTRCダンパーを実大実験で検証した結果をご紹介します。
本実験は、構造用合板で耐震等級3相当の壁量を確保した建物と、1階中央の構造用合板を制震装置に入れ替えた建物に対して、震度6強の地震波を繰り返し加え、変形の度合いや損傷度合いを確認したものです。
繰り返しの揺れが生じるほど、損傷度合いに差が出る結果となりました。制震装置が設置されている建物の方が釘の損傷が約9割も少なくなっています。