お客様の声【耐震リフォーム】

耐震補強工事 (有)E―パック本社社屋(大田区)

よく揺れていた建物が壁補強でピタリ治まった

大田区には、山の手と下町の二つの顔があるといわれる。東京都の最南端に位置する大田区の東には東京湾が広がり、南は多摩川を隔てて神奈川県川崎市に隣接する。東京湾岸には羽田国際空港をはじめとする重要施設や臨海工業地帯があって周辺には中小零細企業が密集しており、一方多摩川上流の丘陵地には田園調布など東京では最高級とされる住宅地があるからだ。西に伸びる主な国道や鉄道は全て大田区を経由しているので、いわば東京の表玄関にあたる場所である。

青果の流通を支える会社

E―パックという会社は、果物や野菜類の計量包装機とコンベアなど関連システムを取り扱う会社で、N典社長が2年ほど前に創業した。もともとは父親が興した株式会社ジァパックスの業務の一部を分離独立させたもので、ジァパックスが輸入した包装機本体をラインに組み込んで販売するのがE―パックという役割分担になっている。
われわれがデパートやスーパーで購入しているピーマン、タマネギ、リンゴなどの袋詰めは、ひょっとするとE―パックの機械で包装されたものかもしれない。
十数年前まで父親の会社は文京区本郷にあったのだが、1989年に秋葉原駅近くにあった神田青果市場が閉鎖され、大森の大田青果市場に移転したのにともない、大田区に引っ越してきた。仕事の関係で、やはり青果市場の近くのほうがいいからだ。一時は賃貸の工場を使用していたが、10年ほど前に現在の物件を購入した。
現在の建物は、建築後40年以上経過した2階建ての木造住宅で、1階、2階とも約82m2という大きさだ。もともと住宅用に建てられた家らしいが、南側が道路に面しているので、美容院や商社が店舗として使ったこともあったようで、改装して社屋として利用している。

よく揺れるのが気になっていた

現在は1階を店舗兼倉庫、2階を事務室その他に改造して使っているのだが、最初からN社長が気になったのは、この建物がよく揺れることだった。表通りは地域の主要道路なので大型車両も頻繁に往復するが、そのたびに2階が大きく揺れる。少し急ぎ足で歩いただけでも、建物が揺れるほどだったそうだ。当然、大地震が来たら耐えられないだろうという不安が以前からN社長にはあった。
社屋としても手狭だし、いずれビルに建て替えたいという希望はあるが、たぶんそれは10年ほど先になるだろう。もしそれまでに大地震が来て、たまたま何人かの社員がいる時間帯だったら、最悪の事態に見舞われるかもしれない。
そこでN社長は、耐震診断をしてくれるところをインターネットで調べてみた。そして行き着いたのが木耐協だった。

揺れやすい原因は壁の量と強度不足

木耐協から派遣されてきたのは、世田谷区に本社を置く(株)K&K建築工芸代表取締役で一級建築士の木村和督さんだ。
さっそく現地調査した木村さんには、この家がよく揺れる原因が一目でわかった。原状平面図でわかるように、この家には1階南側に壁がない。しかも以前の持ち主が1階を駐車場に使っていたらしく、出入りのために南側の基礎を全部撤去してあるのだ。
また西側には壁は多いが、壁耐力はきわめて低い。建物内部にもほとんど壁がないから、まるでマッチ箱の上に2階を乗せたような状態だったわけだ。耐震診断の結果も、当然ながら0.147という判定数値だった。壁の量が少ないうえに、既存壁の強度も小さいとあっては、この低い数値も無理はない。
この弱点を改善するには、壁不足を解消するのが最善の補強法である。木村さんは道路に面した南側にも強い壁を作る必要があると提案したのだが、事務所の前面を壁にすることには、N社長が難色を示した。見た目の問題もあるし、東西がほとんど壁だから、南に壁を設けると穴蔵のように暗い店舗になってしまう。

壁の代わりになる筋交い構造物を…



そこで木村さんが提案したのは、壁の代わりに露出筋交いを格子状に組んだ構造物を新設することだった。もちろん筋交いの底部には基礎を新設し、上部は梁に緊結して2階の重量を支える。

上の全景写真(1)は工事完成後の状態だが、原状の写真(2)と比較すればその違いは一目瞭然だ。格子の三角窓には明かり取りのため厚板ガラスを嵌め殺しにし、安全のために内側から厚手の防犯フィルムが貼り付けてある。(写真(4))

筋交い設置のため既存の前面ウインドを撤去したところ、腰壁の土台が腐ってボロボロになっていた。(写真(5))
ということは、1階南面には2階の重量を支える構造物が全く存在していなかったことになる。もし震度6強程度の強い地震が来ていたら、この建物は道路側につんのめるように崩壊していたかもしれない。

平面図に示したように、南面にこの露出筋交いを4か所設けたほか、建物中央と北側の既存壁を2か所づつ補強したことにより、壁量の不足はほぼ解決された。また2階床面の水平剛性を高めるため、火打ち金物による補強も行われている。写真(6)がその一例だ。

これら一連の補強によって、この物件の診断数値は「ほぼ安全」とされる1.058まで大幅に改善されている。

振動のプロも納得した耐震補強法

補強工事が終わってN社長がまず気づいたのが、建物がほとんど揺れなくなったことだ。根が機械屋さんだから、構造物の振動や共振については専門家である。そのNさんを「なるほど」と納得させるほど、今回の耐震補強工事は理に叶ったものであった。もともと家とは揺れてはいけないものなのである。

完成した外観はデザイン的にも優れており、この点でもN社長は満足している。木村さんはじめ工事スタッフの仕事ぶりも申し分がなく、すっかり気に入ったN社長は母親が住む茨城県の家の診断と補強も依頼することにしたそうだ。(工事日:H18.1月)

木造二階建(築25年)の耐震リフォーム

私がリフォームしました!東京都 Yさん

リフォームを始める前は、適切な費用で施工をしてくれる、信頼のおける業者さんに出会えるのか心配でした。しかし、 K&K建築工芸さんは、とても真摯な対応で、手を抜くことなく一生懸命に施工をしてくれる、本当に信頼できる業者さんでした。
今回、耐震で一番重要とされる1階部分の壁に、計12箇所の補強工事を施したことにより、地震への不安がずいぶん弱まりました。つい最近、震度3の地震が起きましたが、耐震工事をしたおかげで全く心配になりませんでした。
このリフォームで、耐震に関する「安心」という、良い買物ができたと思っています。

当社より!K&K建築工芸

今回のリフォームでは、耐震補強に重点をおき、安心で安全な生活空間造りを考えました。
築24年の住宅を、2000年以降の新耐震基準に準じた、安全な構造とするために、いくつかのポイントを補強しました。
まず、壁の量(主構造壁)を増やし、補強場所には国土交通大臣認定の「かべつよし」で、外壁10ヶ所、内壁2ヶ所をバランス良く補強しました。(偏心率の改善)その結果、補強前の精密耐震診断では総合評点0.512(大倒壊、大破壊の危険あり)でしたが、補強後には評点1.266(ひとまず安全)にまで上げることができました。
また、土台の含水率が21%と床下の湿度が高く、土台の老朽化が心配だったため、DK、リビング床下に「健康炭」を敷き詰めました。
早々に結果が現れ、翌日には、床下収納からのかび臭さが消えたと、奥様より報告があり、耐震リフォームとともに喜んでもらいました。
※かべつよし(木耐協推奨の壁補強材)
強用三角金物他金物と、耐震ボードを使い、内部には基礎、土台、柱を連結するホールダウン金物をつける。